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Airbnbなどで民泊を運営する上でカギの受け渡しはとても重要なトピックの1つです。民泊物件によって最適な受け渡し方法は変わりますし、各市区町村の条例によってカギの受け渡し方法について規定がなされている場合があります。
そこで本記事では、Airbnb初心者向けにさまざまな民泊の鍵の受け渡し方法とホストが鍵を受け渡す時に気をつけるべき点について紹介します。
どのような鍵の受け渡し方法があるのでしょう??
そもそも鍵の受け渡し方法には、ゲストに鍵を直接受け渡す方法や、代行サービス利用などの間接的に鍵を受け渡す方法の2種類が存在します。また、各方法におけるメリット・デメリットについて説明します。
- ゲストに対して鍵を直接渡す方法
- 鍵の受け渡し代行サービスを利用する方法
- スマートロックを利用する方法
- [番外編] コンビニの鍵受け渡しサービス
1. ゲストに対して鍵を直接渡す方法
最もシンプルな鍵の渡し方として、ゲストに直接鍵を受け渡す方法が挙げられます。自宅に待機して、直接ゲストに鍵を手渡しする方法と最寄りの駅でゲストと待ち合わせをして物件まで案内をした上で鍵を受け渡す方法の2種類の方法が存在します。
メリット
ゲストと直接コミュニケーションを取ることができ、ゲストとの親密な交流が可能となります。結果として、ゲストに信頼を感じてもらいやすく、ゲストからのレビューも高くなりやすくなります。また、直接会話する中でハウスの利用ルールなども説明することが可能になり、効果的なハウス運営が期待できます。
デメリット
鍵を直接ゲストに会って渡す必要があるので、ゲストが物件もしくは最寄り駅に到着するまでの間待つ必要があります。ゲストが時間に遅れる場合などには長い時間がかかることもあり、「時間」というオーナーの運営コストがかかることがあります。特に海外からの観光客の場合にはそもそも日本人のように時間厳守の意識が少ない人が多いため、時間コストを意識しつつ、検討されることをオススメします。
向いているホスト
一番シンプルな方法ですが、ゲストとのコミュニケーションが取れるだけでなく、また部屋のルールを伝えることもできます。そのため、ゲストとのコミュニケーションを特に重視するホストまた、ゲスト対応時間を特に取れるホストにとって一番オススメの方法だと言えます。
2. 鍵の受け渡し代行サービスを利用する方法
ゲストに会うための時間が取れず、民泊管理業者に住宅管理を依頼しているような民泊を運用しているホストにおすすめなのが鍵の受け渡し代行サービスです。
民泊ホストに代わってゲストへの鍵の受け渡しから物件までの案内、ハウスルールの説明などを代行してくれる管理会社もあります。もちろんプレイズでも対応しております。
メリット
対面により直接ゲストに鍵を渡す場合と同様にゲストに安心感を与え、ゲストのレビューを高めることが可能です。また、事前のハウスルール説明が可能な点から、ゲストのルール違反を防ぐことが可能になりやすくなります。
デメリット
いずれも代行会社に委託することになるため、代行業務の委託費用がかかります。また、このような代行業者が最寄り駅の近くに多いため、全ての地域で利用できるわけではありません。
向いているホスト
対人コミュニケーションを重視していて、かつ委託費用の支出を厭わないホストに適しています。また、鍵の受け渡し業務に割く十分な時間が確保できないホストに向いています。
3. スマートロックを利用する方法
最近特に注目を集めているのが、スマートロックデバイスを活用する鍵の受け渡し方法です。該当のスマートロックデバイスを購入し、スマートフォン専用のアプリケーションをインストールすることですぐに利用が可能です。
簡単に導入でき、鍵の紛失や閉め忘れなどを心配する必要が無くなるため、大幅な利便性の改善が見込めます。
メリット
スマートフォンアプリをインストールし、端末を設置するだけという簡単導入で利便性が高いことが挙げられます。また、現物の鍵の管理が不要となるため、セキュリティ面の強化も可能です。
デメリット
スマートロックデバイス専用端末自体の単価が20000円程度であり、単価がとても高いです。また、利用にはスマートフォンアプリの導入が必須となるため、毎月の運用コストが必要となる製品も中には存在します。
向いているホスト
利便性やセキュリティ、また時間に余裕のないホストで、システム利用コストの支出も問題ないホストの場合には、おすすめできます。
4. [番外編] コンビニの鍵受け渡しサービス
ファミリーマートやローソンなどの大手コンビニチェーンで導入が進んでいる鍵受け渡しサービスは大変便利です。専用端末に事前登録したユーザ情報を入力することで、簡単に鍵の受け渡しが可能です。また、24時間対応のカスタマーサポートにより、鍵に関する心配事も軽減されます。都内のコンビニを中心にサービスが拡大中ですが、全ての地域に普及していないのが難点です。
鍵の受け渡しには必ずトラブルが発生します。よく起こる鍵のトラブルについて以下で整理します。
よくある鍵の受け渡しトラブル
1. ゲストが宿泊中に鍵を紛失した
鍵に関するトラブルの中で最も問題になるのが、ゲストが鍵を紛失するケースです。鍵がなくなってしまった場合には、ゲストの行動経路を必ず確認してもらい、交番に届け出を行いましょう。
また、賃貸で民泊を行うホストの場合には、必ず家主に相談し、空き巣被害が起こることも想定した上で、鍵のシリンダーを交換するなどの対応を取る必要があります。
2. ゲストが鍵の開け方をわからない
ホストが鍵を直接渡す時には問題ないのですが、スマートロックデバイスや外部の受け渡しサービスを活用する際には、ゲストが鍵の使い方がわからないということが起こり得ます。
このような場合には、ゲストが物件に到着する前にメッセンジャーやメールなどに鍵の使い方を説明して置く必要があります。
トラブルを防止のためにホストが事前準備すべきこと
鍵にまつわるトラブルを避けるためには、事前の準備が大切です。民泊ホストがゲストに鍵を受け渡す際に気をつけるべきポイントを紹介します。
1.合鍵は複数用意しておくべき!!
民泊営業をする前には、必ず複数の合鍵を用意することを強くオススメします。
民泊運用においては、ゲストによる備品の紛失は日常茶飯事であり、部屋の鍵についても合鍵を複数用意し、不足の事態に備えておくようにしましょう。
まずは自分用に2本、あるいは鍵の受け渡し代行会社に渡しておく1本、清掃を依頼する場合は清掃会社に渡しておく1本、そしてゲストが滞在中に鍵を紛失した場合など万が一に備えて部屋に置いておく1本、と最低でも5本の合鍵は用意しておくことをおすすめします。
合鍵作成にはどうしても時間がかかってしまうものなので、トラブルが発生する前に合鍵を用意しておきましょう。
2. 鍵の使い方・返却方法を説明すべき!!
事前に鍵の使い方をゲストに説明することは大切です。民泊ゲストの中には観光目的の訪日外国人も含まれているので、日本人にとっては当たり前のことも通じない場合がほとんどです。対面で使い方を説明するか、またはルールブックに記載するなど工夫することも検討しましょう。
まとめ
本記事では、Airbnbの初心者向けに民泊運営における鍵の受け渡しの方法と各方法のメリット・デメリットについて説明しました。
また、鍵の受け渡し方法のメリット・デメリットを以下の図にまとめました。
鍵の受け渡し方法 | メリット | デメリット | おすすめホスト |
鍵を直接渡す方法 | ・ゲスト交流◎ ・レビュー評価◎ | ゲストを待つ時間が取られる | 時間的に余裕のあるホスト |
代行サービス利用 | ・ゲスト交流◯ ・レビュー評価◯ | 業務委託コストがかかる | 業務委託コストを厭わないホスト |
スマートロック利用 | ・簡単設置の高利便性 ・鍵紛失のない高セキュリティ | システム利用コストがかかる | システム利用コストを厭わないホスト |
それぞれの方法には、メリット・デメリットが存在しますが、時間や金銭的リソースを考慮したうえで、最適な鍵の受け渡し方法を選択されることをおすすめします。
プレイズでは、鍵の管理含む民泊管理代行サービスを提供しています。民泊運営に関するご相談がありましたら、いつでもお気軽にお問い合わせください。