民泊運営は布団とベッドどちらにするべき?必要な寝具や選ぶ際のポイントを解説

民泊新法
民泊運営は布団とベッドどちらにするべき?必要な寝具や選ぶ際のポイントを解説

民泊を始める準備といえばキッチン用品や洗濯機、タオルなどのアメニティからトイレットペーパーといった備品まで様々です。中でも宿泊の中で大切な要素と言えるのが寝具類。ゲストが良い睡眠を取ることができるためにも、寝る環境づくりは大切ですよね。

そこで今回は民泊での寝具について解説していきます。ベッドか布団で迷った時の選び方や購入するときのポイントなどをご紹介しているので民泊の準備を進めている方は参考にしてみてください。

民泊で必要になる寝具とは

海外ではベッド一択ですが、日本には布団文化があるため寝具類を揃えるときはベッドか布団かの2択になります。必要なものはあまり変わりませんが、それぞれ何を買い揃えたらいいのかを見ていきましょう。

ベッドの場合

ベッドで大切なのは主にフレームとマットレスです。最近では日本人もベッドを使う人の割合が多いですよね。

ベッドフレーム

ベッドフレームを選ぶ際はまずサイズを考えましょう。シングルをふたつ並べるのか、それともダブルもしくはクイーンサイズのベッドを置くのか、部屋のサイズや他の家具をどれくらい置くのかも考慮しましょう。

フレームはフラットタイプのものもあれば、キャビネット付きのタイプもあります。最近はコンセントの差し込み口があるものも多く、ゲストがスマホを充電したいときなどに使えます。

マットレス

マットレスはベッドフレームのサイズに合わせて選びます。また、マットレスは人によって硬めが好きな人もいれば低反発のものを好む人もいるなど、人によって好みが分かれるため選ぶのが少し難しいでしょう。

マットレスの素材は低反発ウレタンやラテックス、コイルが使われているものなど様々あります。それぞれの素材の良し悪しを調べ、慎重に考えていきましょう。とはいえ、こだわりすぎると値段も高くなっていくため、コストパフォーマンスも重要です。

寝心地を良くするためには枕も重要ですよね。枕もマットレスと同様に好みが分かれやすいため、何種類か用意しておくのもいいかもしれません。家庭で使われる標準サイズから少し大きめのものもあるため、ベッドの大きさに合わせて選んでも良いでしょう。

よく見る長方形の形をした枕は素材も大きさも豊富で、選択肢が充実しています。また、S字型の形をしたものもあり、首にフィットしやすいので頭から首をしっかり支えてくれます。

掛け布団

掛け布団は素材や機能性で選んでみましょう。軽くて暖かい羽毛や手入れしやすい人工羽毛、値段もお手頃でホコリが出にくいポリエステル性の布団もあります。

布団は毎日使うものであり、民泊を運営していくうえでは清潔感は欠かせません。そのため、メンテナンスがしやすいか、洗濯できるかどうかを基準に選ぶのも方法のひとつです。また、ダニを防いだり抗菌性があるかどうかもチェックしてみましょう。

シーツ・カバー類

シーツはフラットシーツとボックスシーツの2種類があります。フラットシーツはマットレスだけでなく敷布団にも使うことができます。ボックスシーツはゴムが入っており、マットレスの角に合わせて被せるだけなのでとても簡単なのが特徴です。

通気性や保温性があるかどうかもチェックしながら、季節に合わせて使用するシーツやカバーを変えてみるのもおすすめです。シーツ・カバーの色は部屋の雰囲気やインテリアと合わせると統一感が出ます。

布団の場合

日本特有の文化である布団。「せっかく日本に来たから布団で寝てみたい」と感じる外国人は意外と多いです。

敷布団

ベッドに必要なマットレスと同様に重要なのが敷布団です。敷布団はマットレスに比べて厚みがないため、素材選びが大切になってきます。

敷布団を床の上に敷くと床の冷えが直接布団に伝わってくるため、保温性があるかどうかをチェックしておきましょう。また、保温性と合わせて放湿性もあるとムレにくくなります。長く使えるためにも耐久性があるかどうかもポイントになってきます。

掛け布団

掛け布団はベッドと同じく素材で決めたり機能性が高いものを選んだりすると良いでしょう。寒くならないように保温性がありながらムレにくさもあり、なおかつ重すぎない布団が理想です。

掛け布団が重いと寝返りが打ちにくく圧迫感を感じることもあるので注意が必要です。日本には四季があるため、厚掛け布団と薄掛け布団を用意しておけば春や秋は暑掛け布団のみ、夏は薄掛け布団、冬は両方使うなど、どの季節にも対応できます。

わたしたちは寝ている間にコップ1杯分の汗をかいています。そのため、敷布団や掛け布団だけでなく、枕も汗を吸湿して発散できるかが重要です。

枕の高さや硬さや個人の好みがあるので全てのゲストに満足してもらうことは難しいですが、迷ったときはまずは吸湿性や発散性がある枕を選ぶと良いでしょう。ゲストが好みの枕を選べるように枕が2、3種類あるとゲストの満足度も上がる可能性があります。

シーツ・カバー類

布団カバーは掛け布団を丸ごと入れてファスナーで閉めるため、布団そのものが汚れるのを防ぐことができます。布団の場合、フラットシーツを使う機会が多くなりますが、フラットシーツはどのサイズにも対応でき、マットレスにも使えるため対応範囲は広いです。

シーツやカバーは肌に直接触れるものなので素材選びも慎重に行いましょう。触り心地がよいものや抗菌機能などがあるものなど、衛生面にも配慮することが大切です。

民泊運営ではベッドと布団どっちがいい?

では、民泊ではベッドと布団どちらにすればよいのでしょうか?迷ったときは様々な観点から考えてみるのがおすすめです。ここでは、悩んだときのヒントになるポイントをいくつかご紹介します。

物件の雰囲気やテーマに合わせる

あなたの物件はどんな雰囲気ですか?コンセプトはありますか?部屋のコンセプトが決まっていればベッドと布団のどちらにすべきかは見えてくるはずです。

例えば、北欧風の部屋や海外のヴィラのような雰囲気の物件であればベッドの方が部屋に統一感がでます。一方で日本の文化を感じられるような古民家や畳がある部屋であれば布団にしても良いでしょう。

また、日本文化のひとつである布団ですが、必ずしも外国人が気に入るとは限りません。そのため、和がテーマであってもベッドを取り入れると和モダンな雰囲気に仕上げることができます。布団を利用する場合は床の上に直接敷くのではなく、すのこなどを使うことをおすすめします。

収容人数から考える

物件の大きさや規模から、一度に宿泊できる人数がどれくらいかも考えてみましょう。例えば、部屋数が3つでそれぞれの部屋にダブルベッドを1台ずつ置く場合は、最大6人まで宿泊することができます。

ベッドは部屋の大きさにより置ける数に限りがありますが、収容人数を増やしてグループでの宿泊もできるようにしたいのであれば布団にすることを検討してみましょう。布団は畳んで収納できるためスペースを取らずに済みます。

家族連れをターゲットにしたいのであれば、布団の方が喜ばれることもあります。子供が小さいと、ベッドで寝たときに転落してしまう危険性もあるので布団の方が安全です。また、布団であればベビーベッドを用意する必要がないというメリットもあります。

物件の間取りから考える

家具を実際に置く前に、間取りを見て考えるのもひとつの方法です。寝室の間取り図を見ながら、ベッドを置く場合はどこに配置するのか、他の家具も置けるのかなどを考えます。ダブルやクイーンサイズのベッドを置きたいのであれば人が通れるスペースをきちんと確保することも大切です。

間取りによっては、ベッドが大きすぎると他のスペースが狭くなるのでシングルかセミダブルに変更した方がいい場合もあります。ベッドも使用するが他の部屋には布団を使用したいという場合も、何枚まで敷けるかをシミュレーションします。部屋の間取りが狭くてベッドを置くことで狭く感じるようであれば布団を検討してみましょう。

民泊の布団セットを選ぶ際のポイント

間取りや収容人数を考慮して布団を使用したい場合、何を基準にして布団を選べば良いのでしょうか?布団セットを買うときには、これからご紹介する項目を踏まえたうえで選んでみてください。

コスト

敷布団、掛け布団、枕、そしてそれぞれのカバーも合わせて3万円程度は必要になります。これはあくまでも1セットの相場なので、収容できる人数が多ければ多いほど必要な布団セットの数は増え、費用もかかることを覚えておきましょう。

また、ベッドにする場合はベッドフレームとマットレスだけで3万円ほどかかるため、布団よりもコストはかかります。とはいえ、費用をかけすぎてもかかるコストが高額になってしまうため、あらかじめ大体の予算を決めておきましょう。

布団セットの値段は使われている素材によって変わるため、それぞれの素材のメリットやデメリット、機能性も調べながら費用に見合ったものを見つけていきましょう。

耐久性が高い

コストが低いだけでなく耐久性が高いものであれば長く使うことができます。例えば、ポリエステルやウール素材のものは3〜5年程度が寿命と言われています。マットレスは5〜10年持つと言われており、耐久性を考えると敷布団よりマットレスの方が長持ちします。

布団やマットレスは長年使っているとへたってきたり、へこんできたりしますが、そのような場合は買い替えの時期だと判断しましょう。羽毛布団は、羽毛が出てきたら買い替えた方が良いでしょう。

安さばかりを求めて耐久性の低いものを買うと、頻繁に買い替える必要があり結果的にコストを抑えることができなくなってしまいます。そのため、金額だけでなく耐久性があるかどうかも確認するようにしましょう。

メンテナンス性

メンテナンスがしやすいかどうかも大切です。マットレスは2〜3週間に一度は天日干しをして、表面に掃除機をかけます。敷布団は、コットンは弾力性や吸湿性にも優れていますが放湿性はあまり良くないので2〜3日に一度のペースで天日干しをする必要があります。ポリエステルはものによって吸湿性や耐久性が少し低いものもありますが、軽いので畳んで収納するのが楽であることと、洗えるタイプが多いのが特徴です。

ウレタンは陰干しのほうが適しているほか、ウールは動物の毛を使っているので虫食いに注意しながら手入れをしなければいけません。それぞれのメンテナンス性について面倒だと感じるかは人それぞれですが、定期的に手入れをして清潔感を保つことはとても重要です。

無難な寝心地

睡眠にとって1番大切な寝心地。とはいえ、人それぞれ好みやこだわりがあるため全てのゲストの希望を叶えることはできません。そのため、寝具を選ぶうえで大切なのは無難な寝心地です。極端に布団や枕が硬すぎるとレビューでマイナスな意見を書かれたりするかもしれませんので注意してください。

寝具を選ぶときに試してみて、自分が気持ち良くないと思うものは選ばないようにしましょう。枕は違う素材や異なる高さのものを置いておくと、ゲストが寝るときに使える枕の選択肢が広がります。

布団の場合は床に直接敷くと硬いと感じる人が多いかもしれないので、すのこを使ったり敷布団の下に敷くアンダーマットレスなどを使用することもおすすめです。

まとめ

寝具はマットレスや敷布団の硬さやサイズ、素材など様々な面で悩むことも多いかもしれませんが、ゲストが快適に過ごせるように良い睡眠環境をつくってあげることが重要です。

ベッドか布団どちらにすればいいか悩んだときは、部屋のコンセプトや広さに合わせて選んでみてください。大人数での宿泊を狙うのであれば布団の方がいい場合もあります。コストや耐久性、手入れのしやすさも考えながら納得のいく寝具をぜひ選んでください!

株式会社プレイズでは、民泊運営から許可申請までをまるっと丸投げいただけます。

・空き家や別荘を有効活用したい
・民泊運営を丸投げしたい
・民泊清掃まで一貫して依頼したい
・民泊の稼働率を上げたい

そんな方に向けて、民泊の開業から運営まで弊社が一貫して代行します。民泊に関することならプレイズにお気軽にご相談ください!