
「民泊の稼働率や予約率を上げるにはどうすればいいんだろう?」
「民泊の清掃って業者に依頼した方がいいの?いくらかかるの?」
「どうやって民泊清掃代行会社を選べばいいの?」
皆さんはこのような悩みや疑問をお持ちではないですか? 施設や部屋の「清潔感」。これは、民泊ビジネスが成功するかどうかを決めると言っても過言でないほど重要な要素です。新型コロナウィルスの影響により、ゲストはこれまで以上に宿泊施設が清潔で衛生面に配慮しているかをより重視するようになってきました。
民泊施設の清掃は清掃代行業者に依頼することをおすすめします。清掃を代行業者に任せることで、ご自身の負担はかなり軽減され、他の業務に専念できます。
この記事では、適切な民泊清掃代行会社の選び方や、費用の相場についてご紹介します。この記事に書いてあることを参考にしながら良い清掃代行会社を選んでください。
民泊清掃は物件レビューに大きく影響する
多くのゲストが「口コミ」や「レビュー」を見ながら宿泊先を決定します。民泊施設内で清掃が行き届いているかどうかということと、室内の清潔感は、施設への第一印象になります。第一印象が悪いと、その後悪いイメージを覆すことは難しいです。
そのままネガティブな印象を「口コミ」や「レビュー」に書かれてしまうと、民泊の稼働率や予約率に影響を与えます。つまり、最終的には売り上げに直結するということです。
民泊新法では、家主が同居するタイプの民泊以外は宿泊管理業者の清掃代行を利用することが定められています。清掃代行に依頼する際には、安心して清掃を任せられる清掃代行会社を見つけることが大切です。
民泊清掃を代行会社に依頼する場合の費用相場
民泊清掃を代行会社に依頼する場合の基本料金の費用相場は3,000〜5,000円です。この金額は、ゲストの数や物件の大きさによって変動します。ここでは、それぞれのケースについて詳しく解説します。
宿泊人数によって費用が変わるケース
まずは宿泊人数によって費用が変わるケースについてご紹介します。下記の表をご覧ください。
人数 | 料金(概算) |
2名まで | 3,000円 |
3〜4名 | 4,000円 |
4〜8名 | 5,000円 |
8〜13名 | 7,000円 |
これはあくまでも基本料金です。
後ほど詳しく説明しますが、清掃代行会社にも清掃の依頼が多い「繁忙期」があります。この繁忙期には高額な追加料金を請求されることが多いです。
他にも、血液、嘔吐物、そして排泄物など通常清掃では取りきれない汚れについては、別途料金が請求されることが多いです。清掃時期や清掃内容等によって料金が上乗せされるケースがあることを念頭に入れておきましょう。
物件の広さによって費用が変わるケース
続いては、物件の広さによって費用が変わるケースについてご説明します。物件の広さは、床面積で決められることが多いです。下記が、各床面積の費用相場の一覧です。
床面積 | 料金(概算) |
〜25 m2 | 2,500〜5,000円 |
25〜30 m2 | 3,500〜5,500円 |
30〜40 m2 | 4,000〜5,500円 |
40〜50 m2 | 4,500〜6,500円 |
50〜60 m2 | 5,000〜7,500円 |
60〜70 m2 | 5,500〜7,500円 |
部屋が10m2広くなっていくごとに、約1,000円ずつ高くなっています。
しかし、これはあくまでも基本料金です。宿泊人数によって費用が変動する場合と同じように、清掃時期や清掃の内容によって金額が上乗せされるということを忘れないでください。
追加料金がかかるサービス
つづいては、追加料金がかかる清掃サービスについてです。基本料金内では主に下記の清掃と整理整頓が行われます。
- 寝室
- リビング
- キッチン
- 洗面所
- トイレ
- バスルーム
これ以外の業務、例えばゴミ処理、洗濯といったものは別料金がかかります。ここでは、追加料金がかかるサービスと、その内容についてご紹介します。
ゴミ処理
民泊施設のゴミは事業所ゴミとして扱われるため、公共のゴミ捨て場に捨てられません。不法投棄をした場合、5年以下の懲役、もしくは1,000万円以下の罰金または両方が課せられることもあるので気をつける必要があります。
ゴミの回収もプロである業者に依頼することがおすすめです。ゴミの処理や回収するための料金は、基本料金に含まれておらず、費用は基本料金の10〜20%程度であることが多いです。ゴミの不法投棄や処理に関しては、近隣住民とのトラブルの原因にもなるので、ルールに従って処理しましょう。
リネン類の交換
リネンとは、ベッドシーツ、枕カバー、そしてタオルのことです。
リネン類の交換については、清掃代行会社によって扱いが異なるので気をつけましょう。基本料金に含まれている場合と、追加料金を求められる場合があります。他にも、施設内のベッド数で金額が変動するケースもあるため、清掃大公開者と契約する前によく確認しておくことが大切です。
リネン類の交換と洗濯の費用は、基本料金の20〜30%の金額が相場です。また、リース契約を結べる清掃代行会社もあり、その場合は、基本料金の30〜40%が相場となります。
消耗品補充
消耗品とは、ティッシュペーパー、洗剤類、トイレットペーパーのことを指します。消耗品の購入と補充は別料金として設定されていることが一般的で、費用の相場は月額10,000円です。
購入代行も含まれている場合は、消耗品の費用だけでなく、購入代行手数料も併せて請求されることがあるので注意してください。宿泊者は、宿泊時に消耗品を必ず使用するため、切れることがないようにきちんと補充しておきましょう。
交通費
交通費や駐車場代は基本料金に含まれていることが一般的ですが、交通費や駐車場代を請求する清掃代行会社もあります。交通費が追加料金となる場合は、ご自身の民泊施設から近い清掃代行会社に依頼することでコスト削減につながるでしょう。
1回分の交通費にかかる金額は大きくありません。しかし、民泊の清掃代行業者はゲストが入れ替わるたびに清掃に来てもらう必要があるため、コストがかさんできます。多くの場合、清掃代行会社とは長期契約になるので、交通費については軽視してはいけません。
特別清掃
特別清掃とは、基本料金内で落とし切れない汚れを清掃する際に発生します。下記のようなケースは特別清掃に該当します。
- 室内に嘔吐物やその痕跡がある
- トイレが詰まっている
- 排泄物がある
- 室内に大量のゴミが散乱している
特別清掃が発生しなくて済むように、民泊施設の使い方や清掃に関するマニュアルやルール作りをして、宿泊者全員に周知徹底させることが大切です。外国人の宿泊客を想定して、多言語での表示や、アイコンやピクトグラムを活用した掲示物も効果的でしょう。
民泊清掃を代行会社に依頼する際に注意したい3つのポイント
民泊の清掃代行については、通常は基本料金とオプションでの業務にかかった料金が請求されます。しかし、延長料金・キャンセル料・繁忙期料金が発生するケースがあることを知っておくべきです。
また、これらの料金は自動的に追加料金として請求されることがあるので注意しましょう。ここでは、延長料金・キャンセル料・繁忙期料金についてご説明します。
繁忙期料金
清掃の依頼が多い時期は、「繁忙期」として扱われ、料金も追加で請求されるので気をつけましょう。清掃代行業者は、民泊の清掃だけを請け負っているわけではありません。さまざまな場所の清掃業務を担っています。年末年始、ゴールデンウィーク、お盆の時期は、清掃依頼が多く、繁忙期料金が設定される期間です。
この期間の清掃費用は、通常時期の清掃の2倍かかることもあります。非常に大きなコストになるので、清掃代行業者と契約を結ぶ際には確認しておくと安心です。そして、繁忙期の時期にはゲストの宿泊料金を上げておくと、清掃代行に対する繁忙期料金の支払いもしやすくなるでしょう。
キャンセル料
もしゲストが宿泊をキャンセルしたら、清掃代行会社への依頼もキャンセルされることになります。このキャンセルをするタイミングによってキャンセル料金の支払いが求められる場合があります。
基本的には、依頼予定日の2日以上前のキャンセルではキャンセル料金は発生しません。前日の場合は50%、そして当日のキャンセルの場合は100%請求されることが一般的です。
契約時に、キャンセル料金の規定について、清掃代行会社に聞くと良いでしょう。ゲストが宿泊する度に、清掃代行を依頼することになります。ゲストから宿泊がキャンセルされたらすぐに清掃代行会社にキャンセルの連絡をしてください。
延長料金
旅館やホテルと同じように民泊でもチェックインとチェックアウトの時間が決まっています。もし、ゲストがチェックアウトの時間を過ぎても民泊施設に滞在し続けていると、代行業者による清掃ができなくなってしまいます。その際に請求されるのが延長料金です。
延長料金は10分ごとに1,000円請求される場合があります。清掃代行会社に契約時に確認を取っておきましょう。延長料金が発生することを防ぐために、ゲストにチェックアウトの時間を厳守してもらうようなルール作りが大切です。例えば、チェックアウトの時間を守らないゲストに延長料金の支払いを課す等の罰則を作っておくとよいでしょう。
他にも気をつけるべき点があります。チェックアウトから次のチェックインまでの時間です。次のチェックインはチェックアウトから5時間以上空けることを条件にしている清掃代行会社もあります。例えば、チェックアウトの時間が午前10時30分だった場合は、次のチェックインの時間は午後3時30分以降に設定する必要があるということです。
契約する清掃代行会社に契約時に確認をとっておきましょう。
民泊清掃代行会社を選ぶ5つの方法
民泊清掃代行会社を選ぶ際にチェックするべきポイントは下記の5つです。
- 民泊物件の清掃実績
- 料金体系
- 対応範囲やサービス内容
- 清掃の質
- オペレーションとの連携
それでは、それぞれの項目を詳しく見ていきましょう。
民泊物件の清掃実績
あまり民泊での清掃実績のない民泊清掃会社はおすすめできません。例えば、家事代行での清掃サービスの場合は、清掃を得意とはしていますが、「民泊や宿泊施設ならではの」片付けや清掃が得意であるとは限りません。業者によって清掃やサービスの質にばらつきがあります。
よって「民泊物件」の清掃実績がある代行業者を選ぶことをおすすめします。このような実績は、会社のホームページに掲載されていることがほとんどです。また、電話で問い合わせをしてみて、担当者に直接聞いてみるのもよいでしょう。
上記にもありますが、民泊施設内の清潔さは、売り上げや宿への評価にも直結します。慎重に見極めましょう。
料金体系
料金体系については、上記にもありますが、部屋のサイズによるもの、または宿泊者人数によるものの2種類に分かれるパターンがほとんどです。そして、これらは基本料金となり、消耗品の補充や、ゴミ処理などはオプションとして追加料金を取られることが一般的です。
そのため、清掃代行会社を選ぶ際は、基本料金に含まれる業務がどのようなものであるかを確認することをおすすめします。特に下記のポイントが重要です。
- リネン類のクリーニング代が基本料金に含まれているか
- 民泊施設でのゴミは回収してもらえるのか、それとも捨てるだけなのか
リネン類のクリーニングについては上記にもありますが、基本料金に含まれている代行会社もあれば、追加料金が求められる会社もあります。他にも、リース契約を結んだり、ベッドの数によって料金が変動する会社もあり、会社によってリネン類への対応はまちまちです。しかし、基本料金に含まれているものがコストを抑えられるため、よく確認するようにしましょう。
民泊でのゴミ処理については、代行会社によって対応が異なります。回収してくれる業者は曜日に関係なく、持ち帰ってくれるので近隣住民に迷惑をかけることがありません。それに対して、持って帰らずに捨てる業者は、その地域のゴミ回収の日に合わせて、所定のゴミ捨て場に捨ててくれます。しかし、地域によって、ゴミ捨ての袋や分別のルールが異なるため、ルールを守らないと近隣住民とのトラブルにもなる可能性もあります。清掃代行会社のゴミの処理のやり方についてもチェックしておきましょう。
対応範囲やサービス内容
上記でもご説明しましたが、代行会社によって、対応範囲やサービス内容が大きく異なります。まずは、ご自身がどの範囲までの清掃を代行会社に依頼したいかを考えましょう。清掃代行は基本料金は高額ではなくても、オプションを追加するほど高額になっていき、コストがかさみます。
必ず代行会社のホームページを見て対応範囲やサービス内容が、ご自身が求めているものと合致するか確認を取るようにしましょう。よくわからない場合は、電話等で問い合わせて、担当者に直接聞くと良いです。
清掃の質
清掃代行業者のスタッフ全員は清掃のプロであるとは限りません。パートやアルバイトが清掃業務をおこなっている代行業者もあります。その場合は、清掃の質が低いです。逆に、清掃スタッフに教育や研修を実施したり、清掃マニュアルを携えるように指導している代行会社もあります。全ての清掃代行業者の清掃の質が同じであると考えてはいけません。
実際に清掃代行サービスを活用した方の口コミや評価をチェックすることがおすすめです。きめ細やかで丁寧な清掃をしてくれる代行会社を選ぶようにしましょう。
オペレーションとの連携
オペレーションとの連携がスムーズだと、不測の事態への対応も問題なくおこなわれます。例えば、代行業者に依頼をした後に、急に清掃箇所が増えた場合、オペレーションから業務担当者に迅速に連絡がいきます。他にも、現場とオペレーションの連携が取れていると、前日や当日など急な清掃依頼にも対応してもらえる可能性も高くなるでしょう。
まとめ
この記事では、清掃代行会社の費用の相場、サービスの内容、そして選び方のポイントについてご説明しました。
清掃の不備はトラブルの温床になったり、民泊施設の評判にも影響を与えます。「安いから」という安易な理由で選ぶと、サービスの質が低く、後悔することもあります。複数の清掃代行会社を比較検討し、よく吟味した上で、信頼のおける清掃のプロに依頼するようにしましょう。
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