民泊の清掃代行とは?清掃代行を依頼する際の費用相場や注意点を詳しく解説

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民泊の清掃代行とは?清掃代行を依頼する際の費用相場や注意点を詳しく解説

2018年に施行された民泊新法では、家主居住型の民泊でない限り住宅宿泊管理業者の清掃代行を利用しなくてはならないということが定められています。これから民泊事業を始めたい方やこれから始めたいという方で、どの清掃代行業者と契約するべきか悩んでいる方も多いのではないでしょうか?

宿の清潔さはゲストの宿への印象に直結し、口コミや評判にも大きな影響を与える要素となるため慎重に捉えるべきポイントでもあります。

今回は清掃代行の内容、料金、そして清掃代行業者を選ぶ際の注意点について徹底解説していきます。賢く、信頼できる清掃代行業者を選びましょう。 

民泊の清掃代行とは?

民泊の清掃は、賃貸住宅の清掃と異なります。ゲストが頻繁に入れ替わるためその度に清掃をする必要があり、清掃の負担は非常に大きいです。

民泊新法で家主居住型の民泊でない限りは、専門の清掃代行業者に依頼することが義務付けられています。現在の日本の民泊施設のほとんどが家主不在型であるため、民泊と清掃代行業者は切っても切れない関係にあるのです。

民泊の清掃代行は会社によって内容や料金が異なるため、ご自身の予算と求めるサービスが一致する業者を選ぶことが大切です。

民泊の清掃代行を依頼する際の費用相場

民泊の清掃代行サービスは、一度の清掃につき3,000〜5,000円が相場です。この料金はあくまで基本料金で、清掃代行業者によっては宿泊者数または室内の床面積に応じて金額が変わります。ここではその金額の内訳について詳しくご紹介します。

清掃料金 

宿泊者数または床面積に応じて清掃料金が変わると述べましたが、下記が金額の目安となる表ですので参考までにご覧ください。

[宿泊者人数]

人数料金(概算)
2名まで3,000円
3〜4名4,000円
4〜8名5,000円
8〜13名7,000円

[床面積]

床面積料金(概算)
〜25 m22,500〜5,000円
25〜30 m23,500〜5,500円
30〜40 m24,000〜5,500円
40〜50 m24,500〜6,500円
50〜60 m25,000〜7,500円
60〜70 m25,500〜7,500円

こちらの費用はあくまで基本料金です。これとは別に洗濯料金、駐車場代等が必要になる場合があることを念頭に入れておきましょう。

コインランドリー・洗濯料金 

宿泊者が使ったタオルやシーツなどの洗濯にかかる料金です。使用する洗濯機によって料金が異なります。民泊施設内にある洗濯機を活用するケースが多いですが、清掃業者によっては民泊施設周辺にあるコインランドリーを使ったり、清掃代行会社が所有する大型の洗濯機で洗う等様々なケースが想定されます。

洗濯料金は洗濯量にもよりますが、500〜1,000円程度です。そして、民泊物件内に洗濯機がない場合は、追加料金で500円支払って洗濯を依頼することになるなど清掃業者によって異なります。

交通費・駐車場代 

清掃代行業者によっては交通費や駐車場代が発生する業者もいますが、これらの料金は基本料金に含まれていることが多いです。 

もし別途請求となる場合は、ご自身の民泊物件の近隣の清掃代行業者に依頼することで交通費にかかるコストを抑えることができるでしょう。一回一回の交通費の額は大きくないですが、清掃代行業者には頻繁に訪れてもらう必要があります。さらに、長期での契約になることも考えると交通費については軽視すべきではありません。

消耗品の購入代行手数料  

民泊施設にある代表的な消耗品は以下のようなものです。

  • ティッシュ
  • トイレットペーパー
  • 洗濯用/食器用洗剤
  • 食器用スポンジ
  • シャンプー/リンス/ボディソープ
  • ハンドソープ

 これらの消耗品が無くなるたびに新しく補充するサービスは、別料金になることが多いです。相場は月額10,000円程度です。オーナーご自身で用意してコストを抑えることもできるため、予算と照らし合わせながら考えましょう。

清掃用品代 

清掃用品代のコストを抑えるために、清掃用具を室内に常備しておくという方法もあります。下記のような清掃道具を準備しておくと良いでしょう。 

  • 掃除機
  • 掃除用洗剤
  • ウェットティッシュ
  • ほうき、ちりとり
  • ゴミ箱・ゴミ袋
  • モップ

室内に常備しておくことで業者に清掃用品代を支払う必要がなくなるだけでなく、ゲスト自身で掃除してもらうことも可能になります。 

民泊はホテルとは異なり、連泊しても基本的には途中でベッドメイキングや清掃に入ることができません。清掃をしたいと考えるゲストもいるため、清潔な状態を維持しゲストの満足度を高めるためにも清掃用具を室内に用意しておくといいでしょう。

民泊の清掃代行のサービス内容 

民泊の清掃代行サービスは基本的なクリーニング業が基本料金として扱われ、ゴミの回収、忘れ物のチェックと保管など、清掃に係る他の業務は別料金を支払うことになります。この章では民泊清掃代行のサービス内容について詳しく見ていきます。

クリーニング業 

クリーニング業とは以下の清掃と整理整頓のことを指します。

  • リビング
  • キッチン
  • 寝室
  • トイレ
  • 洗面所
  • バスルーム

これらが基本的なクリーニング業務で、基本料金で対応してもらえることがほとんどです。そして、この基本料金は、宿泊者の人数や床面積によって変動します。 

 リネンの回収・設置 

清掃代行業者によっては、ベッドシーツや枕カバーの交換が基本料金に含まれている場合と別料金を請求される場合があります。また、民泊物件内のベッドの数によって料金が変わってくる清掃代行会社もあります。

そのため、依頼する前によく確認しておく事が重要です。リネン類の洗濯については、基本料金の20〜30%の金額が費用の相場です。また、金額は30〜40%と上がってしまいますが、清掃代行会社とリネン類のリース契約を結ぶこともできる業者もあります。

民泊ゴミの回収

民泊で発生したゴミは事業所ゴミの扱いとなるため、公共のゴミ捨て場に捨てることが認められておりません。不法投棄は5年以下の懲役、もしくは1,000万円以下の罰金又は両方が課せられることがあるので注意が必要です。

そのため、ゴミの回収も業者に依頼することをオススメします。回収料金は通常料金の10〜20%程度であることが多く、依頼した場合は基本料金に上乗せされます。ゴミの不法投棄は近隣住民とのトラブルの元になるため、ゴミの回収については真剣に検討するべきです。

民泊清掃完了報告 

日本の民泊物件の多くが家主不在型です。そのため、清掃が行われてもオーナーが毎回確認できないことが多く、清掃代行会社の報告を信用するしかないというのが実態です。

このような時に役立つのが、民泊清掃完了報告サービスです。代行会社によっては、清掃後の室内の写真や動画を撮影して、オーナーにそれらを送付したり、LINEを通じて清掃完了報告を行う業者もあります。

物件の状態は宿泊者からのレビューにも大きく影響するため、清掃状態や物件の状態はオーナー自身も把握しておくことが大切です。

忘れ物チェックと保管 

宿に忘れ物をしてしまうゲストもいます。民泊物件内にゲストの忘れ物が見つかった場合はオーナーに報告し、忘れ物をしたゲストが引き取りにくる場合に備えて一定期間保管するサービスを提供している代行業者もあります。

忘れ物を置いたまま次のゲストが宿泊し、忘れ物をした本人が部屋に取りに来るとトラブルに発展することもあるため、清掃時に忘れ物をチェックし保管までしてくれる業者を選ぶと良いでしょう。

異常内容のチェック 

清掃後に電気、水道、ガスなどの異常や故障を点検してくれる清掃代行会社もあります。もし問題が見つかった場合、オーナーに報告するだけという会社もあれば、清掃代行業者が提携している専門の外部業者に依頼して修繕を行う会社もあります。 

ゲストから来るクレームの中でも特に電球関係やリモコン等の電池切れはよくあるため、清掃中に確認してもらうことでこのようなトラブルが未然に防げるようになるでしょう。

消耗品の購入及び設置 

消耗品とはティッシュ、トイレットペーパー、洗剤類を指します。上記にもありますが、民泊施設内にある消耗品の購入及び設置は、別料金で設定されており、月額10,000円程度となります。

購入代行サービスを利用する際は、購入時にかかった費用と併せて購入代行手数料が別途請求されるケースがあるため注意が必要です。ゲストが民泊に宿泊した際にはこれらの消耗品は必ず使用するものなので、切れることがないように十分に準備しておくようにしましょう。

アメニティ導入 

消耗品と併せてゲストに使用されるのがアメニティです。アメニティとは以下のようなものを指します。

  • 使い捨てスリッパ
  • タオル類
  • 歯ブラシ

消耗品とは物件ごとに常備されているものです。アメニティは、上記のように宿泊者が変わるごとに交換するもののことを指します。

清掃代行業者の中には清掃時に使用されたアメニティを回収し、新しいものと交換・設置してくれるサービスをしてくれる業者もいます。民泊のオーナーは民泊施設に常駐することができないので、このようなアメニティ導入サービスをうまく活用し、顧客満足度を上げましょう。

民泊の清掃を代行会社に委託する際の注意点 

基本料金となるクリーニング業と追加料金のかかる清掃業務だけでなく、延長料金・キャンセル料・繁忙期料金など、更に費用が発生するケースがあります。

これらの場合は自動的に追加料金の支払いを求められることがあるので注意しましょう。ここでは、民泊清掃を代行業者に委託する際の注意点について解説します。

延長料金 

民泊もホテルや旅館と同様に、チェックインとチェックアウトの時間が決まっています。もし宿泊客がチェックアウトの時間を守らずに民泊施設にいつまでも滞在していると、清掃代行業者が仕事をすることができなくなってしまうため、延長料金を請求される場合があるので気をつけましょう。 

延長料金は10分単位で1,000円請求されることもあるため、清掃代行業者に契約時に確認しておくべきです。チェックアウトを守らないゲストに対してはゲストに対して延長料金の支払いを課す等のペナルティを与えて、チェックアウトの時間を厳守してもらう必要があります。

そして、チェックアウトから次のチェックインまでの時間にも気をつけましょう。業者によっては5時間以上空けることを条件としていることもあります。つまり、チェックアウトの時間が11時だった場合は次のチェックインが16時以降になるということです。

キャンセル料 

宿泊を予定していたゲストの宿泊がキャンセルになった場合は、清掃代行業者への依頼もキャンセルすることになります。そして、キャンセルのタイミングによってはキャンセル料金が請求される場合があります。

一般的には、2日以上前のキャンセルはキャンセル料金が発生せず、前日は50%、 そして当日キャンセルは100%請求となることが多いです。掃代行業者と契約する際には、キャンセル料金に関する契約内容を事前に確認するようにしましょう。また、ゲストが宿泊をキャンセルした場合は速やかに清掃代行会社に連絡をしてキャンセルの手続きをしましょう。 

繁忙期料金 

清掃依頼の多くなる繁忙期は、繁忙期料金になることが多いため注意が必要です。一般的に清掃依頼が多いのは年末年始、ゴールデンウィーク、そしてお盆の時期で、これらの時期が繁忙期となります。

繁忙期に清掃を依頼した場合、通常料金の2倍かかることもあります。清掃代行会社と契約を結ぶ前に繁忙期料金について事前に確認を取っておくようにしましょう。そして繁忙期料金を設定する清掃代行業者と契約した場合は、繁忙期の宿泊料金を上げて対策を取ることも大切です。

まとめ 

今回は民泊の清掃代行業者に係る費用、その内訳、そしてオプションとなるサービスの内容についてご紹介しました。民泊物件の清掃がきちんと行われていないと宿泊者からの印象が悪くなり口コミや評判に影響し、民泊の売り上げに直結するため、清掃は重要視すべきポイントの一つです。

また、オプションや追加料金等が必要になってくることもあるので、基本料金が安いからというだけで清掃代行業者を選ばないようにしましょう。

頻繁に清掃が必要になることから、清掃代行業者との関わりは非常に密接です。事前に清掃代行業者の入念なリサーチを行い、信頼のおけるプロに依頼するようにしましょう。

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