
問い合わせ対応、金額調整、本人確認など、民泊運営に伴う業務の種類は多く時間を多く取られてしまいます。今回はそういった手間を省くことができるサービスや設備をご紹介したいと思います。
手間がかかる民泊業務
民泊運営に伴う業務の種類は多様です。賃貸で例えると集客と管理業務を両方とも1人で対応しているようなものです。個人で複数物件を運営する場合はいつかは感じると思います。もちろん民泊運営代行業者に依頼することもできますが、実は煩雑な民泊業務をサポートするサービスもいくつか存在していて、それらを活用することで負担をかなり軽減することができます。
複数サイトで同時募集
ほとんどの方が民泊募集をするサイトとして先ず思い浮かぶのはAirbnbではないでしょうか?上記サイトでは、ゲストとの問い合わせ対応や金額調整、そして集金代行まで行うことができます。しかし、問い合わせを増やして売上アップを目指すのであればその他のサイトへの掲載も必要になってくると思います。確かに複数サイトへの掲載は売上を増やす為には有効は手段ではありますが、それにより民泊業務がより一層煩雑になります。
業務が煩雑になる主な理由はダブルブッキングのケアです。複数サイトで獲得する予約が重複しないようにするには、一方で予約が入った後すぐにその他のサイトで在庫を0にして募集を止める必要があります。この作業は想像以上に大変で、一歩間違えればお客様に迷惑をかける結果となり、場合によっては掲載サイト側からペナルティの支払いを命じられることもあります。
複数サイトへの掲載を行う場合、サイトコントローラーの導入を推奨します。サイトコントローラーとは、複数サイトの予約状況を自動的に共有して、一元管理をすることができるシステムです。またサイトコントローラーはPMS(Property Management System)の機能を備えていることも多く、金額調整や問い合わせ対応も一元的に行うことが可能です。
遠隔で本人確認
住宅宿泊事業法や旅館業法に則り営業をする場合、ゲストの現地到着の際に本人確認を行う必要があります。ここで言う本人確認とは、施設利用者全員分のパスポートや身分証明書の顔写真と本人を照合する手続きのことを指します。これを行う方法は2通りありますが、1つは現地でゲストと会い目視で身分確認を行うこと。この方法をとる場合は毎回ゲストと時間調整をして現地で待ち合わせをする必要があります。旅行者の場合、交通機関の遅れなどで時間通りに到着できないことも多く、結果的に時間ロスになってしまうことも多々あると思います。
もう一方の方法は、本人確認システムをインストールしたタブレットPCを現地に設置しておく方法です。この方法では、ゲストが到着時にタブレットPCを操作することで運営者とビデオ通話を行うことができます。運営者はビデオ通話の画面上でゲストが提示した身分証明書と本人の顔を確認することができるので、現地に行く必要がありません。
費用対効果を考えよう
こういったツールやシステムを導入する前に先ずは費用対効果を考えることが重要です。Airbnbの集客だけで十分収益を得ることができるのであれば特にサイトコントローラーは必要ありませんし、自分の家の一部を民泊として貸し出す場合は玄関に出ればゲストに会えるのでビデオ通話も必要ありませんよね?
もし現在小規模な民泊運営を行っていて事業拡大を考えている場合、ご協力できることがあるかもしれません。その際は是非一度ご相談くださいませ。