ホストがブッキングドットコムへ支払う手数料は?

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ホストがブッキングドットコムへ支払う手数料は?

ホテルや民泊を運営される方は集客力を最大化すると同時にランニングコストを抑える為に掲載サイト選びは慎重に行っているのではないでしょうか?
手数料が高すぎると必要以上に経費が掛かってしまい、安くても集客力が弱ければ意味がありません。

今回は多くの民泊、OTAサイトの中でも知名度が高いブッキングドットコムの手数料にフォーカスした話をしたいと思います。

ブッキングドットコムへ支払う手数料は国によって違う

多くの民泊、OTAサイト同様、ブッキングドットコムはコミッション制のビジネスモデルを採用しています。但しコミッション率は国によって異なり、平均値は15%となっています。また宿泊施設や種類、所在地によってもパーセンテージが異なる可能性があるらしいですが、詳細は開示されていません。2020年6月現在、日本での手数料は12%となっているのでほとんどの他国より安く掲載できます。

ではこの手数料をブッキングドットコムに支払ってまで掲載するメリットは何でしょうか?
一番大きなメリットはやはりブッキングドットコムが有する世界規模のユーザーに対してアプローチできる点でしょう。

Airbnbの累計宿泊者数が7.5億人以上いるのに対して、ブッキングドットコムは2015年時点で10億人以上だったそうです。もちろん創業がブッキングドットコムの方が早かったこともありますが、業界最大規模の利用者がいることは間違いないでしょう。

Airbnb等の他サイトに比べると高い?

民泊サイトとして有名なAirbnbやVrbo(旧Homeaway)の手数料はそれぞれ3%と5%となっています。
これらと比べるとブッキングドットコムの手数料12%は高く思えますよね。オーナー目線だとAirbnbの方が優良サイトだな!と思ってしまいがちですがゲスト目線に立った時、違う側面に気が付きます。

実はAirbnbはホストだけではなくゲストからも手数料を徴収しており、その比率は6~12%となっています。これに対してブッキングドットコムはゲストに対して手数料を請求していません。例えば1泊10,000円の宿泊施設なら、Airbnbで予約すると1泊料金が10,600~11,200円になるのに対してBooking.comなら10,000円で予約できるわけです。つまり価格面ではブッキングドットコムの方がユーザーフレンドリーということになります。

それ以外にもブッキングドットコムには特定の国や地域に対してプロモーションが出来たり手数料を上げることで掲載順位を上げることが出来るなどAirbnbにはない機能があります。12%の手数料を支払ってでも掲載する価値は十分にあるでしょう。

手数料の支払い方法

ブッキングドットコムの手数料を支払うには2通りの方法があります。1つは請求書をダウンロードして銀行振込で支払う方法。もう1つは口座を指定して自動引き落としで支払いする方法です。どちらの方法でも問題ありませんが、自動引き落としの方が一度設定してしまえば毎回自動で支払われるので楽です。それぞれの方法について次の文で簡単に説明します。

振り込み

手数料の請求書は、毎月第1週目にメールで届きます。それ以外にも、ブッキングドットコムの管理画面からPDFでダウンロードすることも可能です。支払い期限は請求日より14日となっており、遅延すると掲載が停止される可能性もあるので注意しましょう。

自動引き落とし

自動引き落としを行う場合、ブッキングドットコムmの管理画面から設定を行います。一度設定をしてしまえばそれ以降の支払いは全て自動で行われます。
引き落としのタイミングは請求書の発行後の14日後です。ただし自動引き落としが完了するまでには4~5日かかるので注意が必要です。

手数料の計算方法

手数料は基本的に支払いとチェックアウトが完了している予約売上に対して発生します。この売上は宿泊費以外にも清掃料金等も含まれるので注意が必要です。

また、キャンセルポリシーを”返金不可”にしている場合、ゲストが実際に施設に泊ったかどうかに関わらず手数料が発生します。ただし、それ以外の予約でゲストがノーショー(無断不泊)だった場合、ブッキングドットコム側にその旨の通知をしていればその予約に対しての手数料は免除されます。

最後に

今回はブッキングドットコムの手数料に関する話をさせて頂きましたがいかがでしたでしょうか?

結論から言うと、ブッキングドットコムへの掲載は集客力を高める方法として非常に有効な方法です。
手数料はAirbnbより高額ですが、その半面ゲストは安く宿泊できる上にポテンシャルユーザーの数もAirbnbを凌ぐので予約獲得率アップは十分に期待できるでしょう。

手数料支払いについても自動引き落としであれば手間なくお支払いができるので、支払い漏れで掲載停止なんてこともありません。多少ランニングコストが掛かっても稼働率重視で運用される方は是非登録してみてはいかがでしょうか?