
新型コロナウイルスが民泊にもたらす影響
新型コロナウイルスの蔓延により、民泊市場にも多大な影響が及ぶと言われています。特に顕著になるのが、中国人観光客の減少とハウス内での感染リスクです。以下順を追って説明します。
影響1: 中国人観光客の減少
新型コロナウイルスの感染拡大により、中国政府が2020年1月27日以降の海外団体旅行を禁止しました。これにより、およそ40万人の中国人旅行客が日本への旅行を取りやめることに繋がります。訪日外国人の中でも中国人の占める割合は大変多く、中国人観光客の減少により、民泊利用者の全体数が減少することも予想されます。
現に弊社の管理する民泊物件においても中国人旅行客からの宿泊予約のキャンセルをいただいております。Airbnbも新型コロナウイルスのキャンセルポリシーを更新し、民泊ホストへの適切な対応を促しています。
影響2: 民泊物件の潜在的な感染リスク
現在、日本政府も武漢市の滞在歴のある中国人の入国を禁止するなどの施策を実施しています。しかし、Airbnbのシステムにゲスト情報を入力したとしても、過去に武漢に滞在していたゲストの情報までを把握することは極めて難しいです。
また、新型コロナウイルスは、「空気感染」こそはしませんが、「飛沫感染」「接触感染」すると言われいますので、以前のゲストが接触したものから感染するリスクがあることは否めません。特に、民泊に宿泊するゲストは観光客として、民泊物件を利用しますので、多くの場合に旅疲れしていて、免疫が下がっている場合が多く、物件の感染リスクは否めません。
新型コロナウイルスのためにできる対策
上記の顕在化したリスクに対して以下のような対応が可能であると考えます。家主居住型で個人で民泊ホストを行なっているオーナー様も、民泊管理会社様も対象となります。
対策1: 中国以外の国のゲストからの予約獲得を目指す!!
弊社の民泊管理物件でも全体の14.4%(2019年度年間稼働実績データ)を占めていますが、アメリカ、オーストラリア、韓国、インドネシア、フィリピンなどといったその他アジアからの宿泊件数も多く、中国以外のゲストからの宿泊予約獲得を目指しています。
プレイズでは、現在の中国人観光客からの宿泊キャンセルを処理しながらも、専門のオペレーションチームの価格調整により、宿泊予約の獲得に成功しています。
対策2: 民泊物件の衛生環境のさらなる改善
プレイズは民泊管理会社であると同時に、民泊清掃のサービスも提供しております。各物件の清掃は常に徹底しておりますが、各物件の玄関にアルコール消毒薬を設置し、さらなる衛生環境の改善に努めています。
ゲストの体調が悪くなった時の対応
もしハウスに宿泊いしているゲストの体調が悪くなった場合、とりわけ発熱した場合には、医療機関を紹介し、専門医に見てもらうようにしましょう。
厚生労働省が指定する「感染症指定医療機関」は全国におよそ400箇所あります。自身が運営している民泊施設の所在地の医療機関を事前に把握し、ハウスガイド(ウェルカムガイド)に追記することでいつでもゲストが閲覧できるような仕組み作りもおすすめです。
参照ページ:
感染症指定医療機関のリスト(厚生労働省)
言葉も知らない旅先で体調が悪くなってゲストも不安なはずです。民泊運営側でゲストをサポートすることも大切です。
さいごに
本記事では、新型コロナウイルスが民泊に及ぼす影響について、またプレイズで実施している対策について説明しました。
中国人観光客が減少する事により、集客が難しくなっているのは事実です。しかし、他国籍のゲスト集客で十分に集客できます。また、管理物件の衛生環境の改善により感染リスクを大幅に軽減することが可能です。過去のSARSのケースから、新型コロナウイルスの猛威が落ち着くまでに時間がかかることにはなりますが、東京オリンピックまでに少しずつ改善されていくでしょう。
株式会社プレイズは、住宅宿泊管理業者として東京都を中心に豊富な管理実績を保有しております。これから民泊を始めたいけれど、何をすべきかわからないというような場合には、弊社までお気軽にお声がけください。