Airbnbの保証金制度とは!? 申請の流れや設定金額について説明

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Airbnbの保証金制度とは!? 申請の流れや設定金額について説明

これからAirbnbを利用して民泊を始めるならば、保証金制度に注目しましょう。保証金制度を上手く活用することで、さまざまなトラブルに対処することができます。また、Airbnbではホスト保証という便利な制度も用意しています。これらの制度を理解しておけば、万が一の際にしっかりと補償を受けることができるでしょう。本記事では、Airbnbの保証金制度やホスト保証について解説していきます。

Airbnbの保証金制度とは!?


民泊の運営を始める際には、さまざまな不安が生じるものです。ゲストを施設に泊めるときには、いろいろなトラブルが予想されます。たとえば、備品を壊されてしまうケースです。ベッドが破損したり、花瓶が壊されたりすることが考えられます。あるいは、鍵を紛失されてしまうというケースもあるでしょう。こうした事態に備えることができる保証金の制度を用意しているのがAirbnbの特徴です。

Airbnb側がゲストに対して保証金を求める制度があります。これは予約をしたタイミングやリスティングの特徴などに基づいて決められます。Airbnbが独自に判断して保証金を設定します。Airbnbが保証金を求める場合は、宿泊を開始する2日前に仮請求が行われます。このときに、保証金分のお金の信用照会が実施されます。これによって、クレジットカードの利用枠を押さえることが可能です。滞在を終えてチェックアウトすれば、14日後には、信用照会されていた分は解除されます。もし、滞在中に問題が発生すると、保証金からの補償を申請できて、それが認められればクレジットカード会社に請求できます。

ゲストのクレジットカードの利用枠を押さえている間は、ゲストはその分の利用枠を使うことができません。たとえば、5000ドルの利用限度額があったとして、500ドルが保証金として利用枠がおさえられると、ゲストは4500ドルの利用限度額しか使えなくなるのです。あくまでも仮請求であり、保証金が必要な事態が発生しなければ、利用枠として押さえていた分から勝手に請求されるということはありません。そのため、ゲストは安心して宿泊できます。

ホスト側で独自に保証金を請求したい場合には、任意の保証金額を設定することができます。ただし、ホストの設定する保証金については、ゲストが予約をするときに保証金を支払う必要はありません。仮請求のような仕組みはこの場合用意されていないからです。ゲストが何か問題を起こしてホストが補償を請求したいときに、初めてゲストに対して保証金を請求することができます。

保証金として設定できる金額は100ドルから5000ドルまでとなっています。また、既存の予約に対してあらためて保証金を設定し直すことはできないため注意しましょう。パソコン上でそれぞれのリスティングの設定画面で保証金を設定できます。

ホスト側が設定した保証金の支払いについては、すべてAirbnbを通して手続きを進めます。保証金に限らずホストとゲストがお金のやり取りをするのは、すべてサイトを通して行わなければいけません。そのため、ホストがゲストに対して直接保証金を支払うことを求めるのはNGです。それはルール違反であり、万が一そのような行為が発覚すると、最悪の場合はアカウントを無効にされてしまうかもしれません。

保証金申請の流れについて


もしゲストが何らかの問題を起こしたときには、保証金を申請しなければいけません。そのときの流れは、何らかの被害をホストが確認して、それをサイト上で報告します。それが認められれば、保証金の全額、あるいは一部の支払いを請求することが可能です。ただし、請求できるまでの期間が設定されていて、チェックアウトから14日以内、あるいは次のゲストがチェックインするまでのいずれか早いほうまでです。そのため、被害が発覚したならば、早めに報告しないと保証金を請求できなくなるため注意しましょう。

保証金はAirbnbがすべて処理します。問題解決センターが用意されていて、そちらに報告しましょう。また、報告する際には証拠書類の提示が求められます。保証金の請求はゲストに連絡が届くため、そこで返信されるのを待ちます。ゲストが保証金の金額に同意すればすぐに送金されます。ただし、金額に納得できないというケースもあります。この場合は、Airbnbが仲裁することになります。基本的に保証金の問題は1週間以内に解決されるケースがほとんどです。

証拠書類の種類は下記の通りです。
・被害状況のわかる写真やビデオ
・修理や交換費用を確認できる受領書、請求書、見積書
・同等の商品へのリンク

ホストが被害を訴えたとしても、それがすぐに処理されるわけではありません。ゲストの言い分も確認して、双方の証拠や証言をAirbnbが判断します。できるだけ客観的な判断を下せるように努力してくれます。そして、保証金の支払いが妥当であると判断されると、実際に支払われるのです。ただし、保証金の支払額については、事前に設定されていた保証金の範囲内となります。

保証金を請求できる対象となる条件が設定されています。たとえば、鍵の紛失です。あるいは、ポケットWi-Fiの紛失や破損にも対応してもらえます。これらについては、それぞれのリスティングに金額記載をします。また、1万円を超える備品の破損や紛失といった被害にも保証金で対応してもらえます。

ホスト保証とは!?


宿泊時にゲストに請求できる保証金制度とは別にホスト保証という制度があります。日本での宿泊については、日本ホスト保証というものが用意されているため、そちらをチェックしましょう。最大で1億円までの賠償責任を補償しているのが特徴です。高額の賠償事故が発生したとしても、保険によって補償されます。したがって、ゲストにとってもホストにとっても、メリットの大きな制度といえます。

すべての予約に毎回適用されるのが特徴です。日本ホスト保険をつけるために保険料が発生することはありません。どのようなゲストからの予約であっても、日本ホスト保険がしっかりと適用されます。ゲストが宿泊しているときにホストの所有する建物やリスティングを破損した場合に適用されます。また、ホストがリスティングに関する財物破損や人身傷害によって他人から賠償請求された場合においても、日本ホスト保険の補償を受けられます。

 もしこちらの保険による支払いを請求するならば、損害を裏付けることのできる証拠書類を提出することが求められます。また、まれに立入検査が求められるケースがあるため、それに同意しなければいけません。ホスト保証を利用する際には、Airbnbと保険会社に積極的に協力することに同意する必要があります。

ただし、ホスト保証の対象外となっているものがあるため注意しましょう。たとえば、住宅保険や賃貸保険の代用として活用することはできません。また、現金や有価証券、ホスト以外のものが所有していてホストが管理していなかったものなどについても対象外です。さらに、貴金属や芸術品、収集品などについては補償される範囲が限られています。したがって、これから民泊でゲストを泊まらせる場合には、貴重品は安全なところに保管するか撤去しておきましょう。あるいは、別途保険に加入しておくことをおすすめします。通常使用によるキズや摩耗に関してもホスト補償の対象外です。

もし、ゲストが滞在中にホストの財物を壊したようなケースでは、必要があれば警察などへ通報しましょう。その上でAirbnbのカスタマーサービスにまで連絡してください。緊急性がない場合には、ゲストのチェックアウトから14日以内、あるいは次のゲストがチェックインするまでに、問題解決センターのほうへ連絡しましょう。そこで、ゲストに苦情を伝えることができ、Airbnbが仲裁して解決策を話し合うことが可能です。

Airbnbに連絡をするときにはできるだけ多くの証拠を集めてください。証拠を用意してから、Airbnbの準備している保険金請求フォームに入力をして提出しましょう。しっかりと証拠が用意されていれば、スムーズに支払い請求を進めることができます。

参考ページ: 
「日本ホスト保険:あらまし」

ホスト保証の設定金額のすすめ


Airbnbでは、ホストが自由に保証金を設定することができます。実際のところ、保証金を設定したとしても、その分のお金を予約時にゲストに請求できるわけではありません。実際に支払いが発生するのは、補償を請求するときになってからです。それでも、予約画面にはあらかじめ設定された保証金が表示されるため、高額な保証金が記載されていると、ゲストが敬遠する可能性があります。したがって、保証金をどのような金額に設定するのか考えておくことは大切です。

それでは、保証金を低く設定したほうがよいかといえば、一概にそうとは言い切れません。何故ならば、保証金に納得したうえで予約をしてくれるゲストは、丁寧に部屋を利用してくれる可能性が高いからです。たとえば、高級感をアピールしている物件の場合は、料金も高く設定されていて、保証金が高かったとしても敬遠されない可能性があります。

保証金は100ドルから5000ドルの範囲内で自由に設定することが可能です。保証金を設定するのに手数料がかかることはありません。保証金は多くの物件では100ドルから200ドル程度に設定されているようです。また、保証金を設定していない物件もたくさんあります。ホストが保証金を設定しなかったとしても、Airbnb側の判断で保証金が設定されることもあります。

高額な保証金を設定していなかったとしても、Airbnbにはホスト保証という別の制度が存在しており、そちらで対応することが可能です。そのため、仮に保証金を設定していなかったとしても、大きなデメリットがあるわけではありません。個々の判断で保証金の設定金額について考えましょう。

保証金制度を活用して万が一に備えましょう!!

Airbnbではホストが安心して民泊を経営できるように保証金制度を整えています。ゲストが宿泊する際には保証金が提示され、万が一のときにはあらかじめ設定された保証金からホストは補償を受けることができるのです。さらに、ホスト保証という制度も準備しており、こちらを活用すると万が一の損害が生じたときにも保険による補償を受けることができます。これから民泊をAirbnbで始めるときには、上手く保証金の制度を活用して、トラブルに備えましょう。

株式会社プレイズは、住宅宿泊管理会社として豊富な民泊管理実績を保有しております。これから民泊を始めたいけれど何から始めたらいいのかわからないという場合には、お気軽にご相談ください。