民泊運営の費用相場について解説します!!

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民泊運営の費用相場について解説します!!

目次

民泊を運営する上で、多くの方はどのような費用がいくらかかるのかを理解されていないと思います。民泊でかかる費用には物件の規模・立地・管理会社などさまざまな条件によって変わってきます。そこで本記事では、民泊初心者の方向けに民泊を始める上で必ずかかる費用とその平均相場について説明します。

民泊の開業時にかかる費用

民泊にかかる費用には、民泊の開業時にかかる初期費用と民泊運営時にかかる運用費用の2つが存在します。民泊の初期費用を細分化すると物件賃貸、家具備品費用、消防設備費用、行政対応費用、物件セットアップ費用に分かれます。項目ごとにかかる費用を相場からご説明いたします。

1: 物件賃貸費用

ご自身で物件を所有している方は物件賃貸費用はかかりませんが、物件を所有していない方は物件を賃貸することが必須項目となります。オーナー様から許可を得ている物件はとても貴重になります。そのため、一般賃貸の料金より1.2倍程度の相場の家賃と敷金・礼金が2ヶ月づつというのが基本となります。これまでに弊社で仲介した物件においては下記初期費用例を確認しております。

事例1:  恵比寿1DKマンション 40㎡

賃料18万 敷金礼金1ヶ月づつ 初月賃料  保証会社加入0.5ヶ月 => 合計:63万

事例2:  池袋1Rマンション 25㎡

賃料9万 敷金礼金2ヶ月づつ 初月賃料 保証会社加入0.5ヶ月 => 合計:50万

事例3: 羽田4LDK 戸建て 80㎡

賃料16万 敷金2ヶ月礼金1ヶ月 初月賃料 保証会社加入0.5ヶ月 => 合計:72万

2: 家具備品費用

備品に関しては物件の規模に応じて大幅に値段が変わっていきます。ある程度家具・家電が揃っている場合は必要最低限の家具・備品を調達することで費用を抑えることができますが、何もないスケルトン状態の場合、家電を含めると1Rのお部屋でも15万円は必要になります。

また、和室タイプなのか洋室タイプなのかでも変わります。

和室タイプの場合布団の購入になるので、洋室に置くベッドよりもかなり安く抑えることができますが、備品に関して言うとあまり抑えすぎると写真の見栄えも悪くなるのでここの費用は抑えすぎないことをおすすめします。弊社で備品設置した物件の費用相場は下記のとおりになります。

物件平米数家具備品費用
1LDK40.18㎡50万円
2DK47.92㎡45万円
3K35.77㎡60万円
4LDK72.08㎡80万円

参考ページ:
民泊に必要な家具・家電一覧リスト!!

3: 消防設備費用

消防設備費用については、建物造り(マンションなのか戸建て)で費用が変わってきます。消防設備費用は消防法によって設備が変わってくるので、費用にばらつきがあります。以下にて相場の説明をします。

マンションタイプ:10万〜300万

民泊の部屋だけに消防設備を導入ということであれば10万円程度で済む場合がありますが、マンションの延べ床面積の10分の1以上が民泊物件である場合、全部屋及び共有部分にも消防設備工事が必要です。この場合には、さらに修繕費用がかかります。

戸建て(~2F):30万〜50万

戸建タイプの部屋は、基本的に無線自動火災報知器設備、非常用照明、最終避難口誘導灯で対応になります。部屋数で変わりますが、今までの工事事例でも上記金額でおさまります。

戸建て(3F~):100万

戸建てタイプでも3階以上の造りだと有線自動火災報知器の設備工事をしなければなりません。その場合約100万ほどの費用がかかります。

※消防設備費用については、消防法により大きく変わるので必ずしも上記内容になるとは限りません。消防設備士や消防署にどのような工事が必要かならず問い合わせしましょう。

参考サイト:
民泊の消防法令上の取り扱い等について

4: 行政対応費用

民泊の開業には必ず許可番号を取得しなければなりません。申請代行サービスを行っている会社の中でも民泊新法、特区民泊そして旅館業法でそれぞれ許可番号取得費用が異なります。

平均相場として以下の相場が一般的と言えます。
民泊新法:10万円 〜 25万円
特区民泊:25万円 〜 30万円
旅館業法:35万円 〜 40万円
行政対応費用の項目には以下のような対応が含まれます。
・申請書類作成及び手続き処理
・消防設備適応書類取得
・現場調査及び消防立ち会い
・申請用図面作成費

上記行政対応に関しては、必ずしも代行会社に依頼しなければ取れないというわけではありません。どなたでも取得可能ですが、専門的な内容になるので、不動産経験等がない方には結構手間がかかるかもしれません。費用を抑えたい方は、この行政対応が費用節約のカギになりますので頑張ってみましょう!

5: 物件セットアップ費用

物件セットアップ費用については、集客や物件案内などの費用です。住宅宿泊管理業者によってサービスや費用相場は異なりますが10万〜20万円が一般的な水準となります。弊社の物件セットアップには以下の項目が含まれます。

・収支プラン作成
・掲載用アカウント作成
・募集用リスティング作成及び掲載
・写真撮影及び補正
・ハウスルール及び道順ガイド作成
・初回シーツセッティング
・初回消耗備品類購入及び設置
・チェックインシステム導入
・残置物撤去
・初回物件清掃

関連ページ:
【民泊オーナー初心者必見】民泊で利益を上げるためのポイント10選

民泊の運営時にかかる費用

冒頭に説明しましたが、民泊の運用には初期費用以外にも管理費用としてランニングコストもかかります。民泊運営中にはライフライン費用や管理会社への管理委託料、などランニングコストもかかります。民泊運営のランニングコストについては、宿泊としての利用になるので、一般生活の金額と比べると高くなります。

稼働率80%4名収容の物件を参考とした1ヶ月ランニングコスト費用です。

・水道代 約5000円
・電気代 約8000円
・ネット 約5000円 【ポケットWi-Fi】
・管理会社への管理費【宿泊料金の20%】
・清掃料金 6500円/回あたり

清掃料金詳細については、以下のページをご参考下さい。
プレイズの民泊清掃サービスについて

さいごに

民泊については費用をかけるところは、しぶらずプロに依頼した方が良いでしょう。民泊の知識が豊富なプロに依頼することで、物件を借りるところから行政への申請までスムーズにスピード感を持って進められると思います。知識がない状態ですと物件を借りる段階で通常より多く上乗せされたり、申請に必要な書類に不備がありオープンが遅れたりなど躓く箇所は多くあります。住宅宿泊管理業者の中でも、物件の仲介から申請代行、立ち上げ代行まですべてまとめておまかせできるところもあるので民泊をお考えの方は一度調べてみるといいかもしれません。ざっくりと民泊運用にかかる費用を見てきましたが、抑えられるとこ、抑えないほうがいいところはそれぞれあるので運用前に確認が必要です。

プレイズでは、住宅宿泊管理業者として物件の開発から運営管理までご支援させていただいております。これから民泊を始めたいけどどこから見ればいいのかわからないという場合にはお気軽にお問い合わせくださいませ。