新法民泊でホストが用意すべき設備について解説します

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新法民泊でホストが用意すべき設備について解説します

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これから民泊を始めたいという方で民泊物件に必要な設備について詳しく知りたい方は多いのではないでしょうか。特に民泊新法(住宅宿泊事業法)は2018年に施行されたばかりでわかりづらいことばかりです。そこで本記事では、新法民泊で申請をする上で設置が必要となる設備やゲストに喜ばれる設備について説明します。

新法民泊では水回りの設備が必要となる

民泊新法(住宅宿泊事業法)が定めるところでは、民泊運営のために必要となる設備については、原則として、「キッチン」、「バスルーム」、「トイレ」、「洗面設備」の4つの設備を「当該住宅を生活の本拠として使用するのに必要な設備」として、設置を義務付けています

1. どんなキッチンであるべきか!?

住宅用キッチン、業務用キッチンでもタイプは問われません。キッチンとしての基本的な機能である「調理ができる場所」としての機能を満たしていれば問題はありません。電子レンジやオーブントースターなどはオプションとしてあればいいといった印象です。

2. どんなバスルームであるべきか!?

シャワーと浴槽のものが一般的ですが、シャワーのみのタイプでも問題ありません。ただし、居住住宅内にバスルームが設置されている必要があります。

3. どんなトイレであるべきか!?

いうまでもないですが、和式トイレでも洋式トイレのいずれも問題はありません。

4. どんな洗面設備であるべきか!?

最低でも顔が洗えるだけのスペースがあるものでなければいけません。手洗いしかできないような洗面設備では衛生面上で望ましくないためです。

[補足1] 近隣の設備を代替設備にはできない

もちろん、これらの4つの設備が1つの届出住宅の中に設置されていなければ条件を満たすことにはなりません。物件にバスルームがない場合に、近所にある銭湯を代替設備であると主張することはできないということになりますので、気をつけましょう。

※ 本記事が対象としているのは、「新法民泊」の申請ですが、旅館業法における「簡易宿所」としての申請においては、近隣に銭湯などの公衆浴場があればバスルームがなくても許可される場合もあります。

[補足2] 水回り設備が独立していなくても大丈夫!!

物件によっては、バスルームとトイレが2点ユニットバスになっていたり、バスルーム、トイレ、洗面設備の3点ユニットバスになっているものもあるはずです。このような統合タイプの設備でも個々の機能が満たされる場合には、問題なく利用が可能です。

ゲストに喜ばれる設備とは!?

民泊新法(住宅宿泊事業法)の場合には、4つの水回り設備の設置が必要ですが、これ以外にもゲストが喜ぶような設備の要件として重要なものを説明します。

1. Free Wi-Fiの設置

Free Wi-Fiは大変重要度の高い設備の1つです。たいていのゲストは旅行として滞在先で民泊を利用することになります。日本人ならともかく海外からのゲストが多い昨今では、インターネットが使える場所に身を置くことは安心感に繋がるでしょう。

Airbnbの物件リスティングを確認しても、Wi-Fiは必ず掲載されていて設備の中でも重要度が高いです。特に日本は海外と比較するとまだインターネットのネットワーク整備が遅れているという印象を持たれています。特に予約前の問い合わせで、ポケットWi-Fiの設置に関するものが多いです。

宿泊人数が多い物件の場合には限界があるので、以下のWi-Fi設置が推奨です。

収容人数が5名以上・・・固定ルーターの設置

収容人数が4名以下・・・ポケットWi-Fiの設置

無料で利用できるWi-Fi環境は事前に構築しておきましょう。

2. 清潔で綺麗な寝具・リネンの提供

民泊といえど、ゲストからすれば宿泊にきているわけですから、ゆっくり休みたいというのは万国共通のはずです。疲れた1日を終えベッドに横になったときに、布団やマクラなどの寝具が臭ったり、やや湿っていたりする場合にはリラックスどころではないですよね。そこで、清潔で綺麗な寝具やリネンを常に用意できるようにホストは務めましょう。

また、ベッドのサイズも日本標準のものよりは大きめなダブル以上のものを選ぶべきです。海外からの旅行者の場合には、身長が180cm ~ 190cmの男性の方が多いため、ゆとりを持ったサイズ感が望ましいです。

弊社では、ホテルで利用されるものと同等の高品質なリネンを使用しており、民泊ゲストや民泊オーナー様よりご好評いただいております。こちらでお困りでしたらいつでもお声がけください。

参考ページ:
私たちの強み

3. 常に清潔な水回り設備

4つの水回り設備(「キッチン」、「バスルーム」、「トイレ」、「洗面設備」)の設置の義務付けについて先述しましたが、これらの設備の清潔さはAirbnbのレビューなどからもゲストが重視する点の1つでもあります。

食器であれば、前のゲストが使用した汚れがない状態であるか、シンクの汚れやゴミの残しがないかなどは必ず確認すべきポイントとなります。バスルーム、トイレ、洗面設備に関しては、バスタブやトイレに汚れがないことは当然であり、洗面設備に髪の毛がないことも確認しましょう。特にお風呂のカビなどはクレームの原因になりやすいです。特にヨーロッパのゲストはカビにものすごく敏感なので気をつけましょう。これらがおろそかになっていると、ゴキブリが発生したりとさらに悪い状態となり、ゲストからのレビューも低下してしまいます。

しっかりと清掃の行き届いた状態を維持するためには、清掃代行業者に委託することも検討しましょう。プレイズでは、東京都内では数少ない管理業者でありながら自社で民泊清掃代行サービスも提供しております。ご興味ありましたら以下からご確認ください。

参考ページ:
プレイズの民泊清掃サービスについて

さいごに

本記事では、民泊を運営する上で必要となる設備について、またゲストが喜ぶ設備について説明しました。新法民泊では、水回りの4設備(「キッチン」、「バスルーム」、「トイレ」、「洗面設備」)が最低限の機能を持っていれば、認可を取ることは難しくありません。また、Airbnbのリスティングからもわかるように、Wi-Fiの設置と清潔で綺麗な寝具やリネンを用意することはゲストからも大いに喜ばれます。これらを意識した上で適切な民泊運営を行ってみてください。

プレイズでは、住宅宿泊管理業者として豊富な民泊管理実績を保有しています。「これから民泊を始めたいけどやり方がわからない」など民泊でお困りの場合には、お気軽にお声がけください。