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民泊の運営において過ごしやすい空間を作ることはもちろん、Airbnbなどのリスティングページに掲載する写真を考えると家具選びはとても重要になってきます。家具の選び方を工夫するだけで収容人数を増やせることもあり、家具・家電選びは稼働率・収益に大きく関わる民泊運用上での鍵になります。そこで本記事では、効果的な民泊運営のための適切な家具・家電選びとその注意点を説明します。民泊初心者の方の場合、本記事のリストを参考にして、費用の計算に役立てていただけると思います。
民泊運営で必要となる家具リスト
写真の質で稼働率が大きく変わることもあるため、写真映えするような備品選定が必要です。家具があまりにも少ないのも物寂しい印象を与えますし、反対に物が多くあるのも窮屈な印象を与えて、部屋が狭く見えてしまいます。以下では、家具別、装飾品別で選ぶ時の工夫点を紹介します。
家具一覧
1. ベッドフレーム
価格帯: 25000~50000円
ベッドの数で収容人数は大きく変わるのでダブルベッドが好ましいが広さに余裕がなくなる場合はセミダブルで!
2. ソファベッド
価格帯: 10000~40000円
ソファベッドにすることで収容人数を1名、もしくは2名増やすことができ、リビングも宿泊室として有効活用できます。
3. 布団セット
価格帯: 5000~8000円
最近では日本スタイルの床に敷く布団が人気です!
布団は値段が安く、場所を取らないためお部屋の雰囲気に合うのであれば布団もオススメです。
4. ベッドサイドテーブル
価格帯: 5000~15000円
サイドテーブルを置くことにより、ベッド横に本や携帯電話などの常備品を置くこともできますし、小物を合わせて置くことでよりベッドだけのお部屋より写真映えします!
5. レンジラック
価格帯: 8000~15000円
キッチン周りの家電をスッキリ収納することができます。
6. ダイニングテーブル
価格帯: 15000~40000円
最低4人がけのものを選び、それ以上の収容人数になる場合は折り畳みの椅子を購入してしまっておきましう。撮影の際に食器などを置いて食事風景を演出して写真映えも狙えます! 広さのない部屋の場合でもローテーブルを置くことで印象が大きく変わります。また、和室であれば座布団をおいて置くといいでしょう。
7. テレビ台
価格帯: 10000~25000円
テレビの設置を考えている場合はかならず一緒に設置しましょう。スペースに余裕がない場合は壁掛けなどを利用するとコンパクトに設置できます。
8. ハンガーラック
価格帯: 2000~4000円
クローゼットがない場合など、ハンガーラックをおいて収納スペースを作ることができます。
9. ラグマット・ラグカーペット
価格帯: 10000~25000円
お部屋に物が少ないときにはラグを敷いてテーブルを置くだけでも写真映えします。ただし、消防法上かならず防炎物品を選びましょう。
10. 収納
価格帯: 5000~15000円
部屋が広い場合には収納棚などを置くのもいいかもしれません。置くものがなくても装飾品でかざることができるので写真映えにもなります。
装飾品一覧
1. フェイクグリーン
価格帯: 500~2000円
部屋に緑があるだけでリスティングの印象は大きく変わるので、一つは入れておきましょう。また、手入れの必要がないフェイクグリーンがオススメです。最近だと、フェイクの盆栽もあるので和室の部屋にいいかもしれません。
2. ポスターフレーム
価格帯: 1000~3000円
こちらもお部屋の印象を変えることのできるアイテムです。ものが少なく寂しいお部屋でもポスターフレームがあれば写真映えはします。
3. クッション
価格帯: 750~1500円
ソファがある場合にはクッションがあるとベター。また、ベッドにクッションをいれるととても写真映えします。
4. スタンドライト
価格帯: 2500~5000円
ソファ横に設置するだけでオシャレに!
5. シーツ、枕カバー
価格帯: 5000~10000円
写真撮影の時だけでもオシャレなリネンを設置すると◎
6. ベッドスロー
価格帯: 5000~8000円
シーツ、枕カバーが白の無地でもベッドスローがあると写真のうつりが全然違います。リスティングの写真を撮るときにはベッドスローをつけて撮ることをおすすめします
7. トイレカバー
価格帯: 1500~3000円
写真映えするのであるとベター
民泊に必要な家電リスト
民泊運用をする上で家電を揃えることでリスティングにも記載できます。リスティングでハウスにある設備を確認するゲストも多くいるので、最低限の用意は必要です。
家電リスト
1. 冷蔵庫
価格帯: 25000~35000円
120L〜150Lがベター
2. 洗濯機
価格帯: 30000~40000円
3kg〜6kgがベター
3. 電子レンジ
価格帯: 5000~8000円
マストアイテム
4. テレビ
価格帯: 20000~30000円
配置場所がない場合は壁にかけるのも◎
5. 電気ケトル
価格帯: 2000~5000円
マストアイテム
6. 炊飯器
価格帯: 4000~6000円
あると意外に喜ばれる!特にアジア系のゲストに人気で、予約前に質問をされることもあるくらいなので入れておいて損はないです!
7. トースター
価格帯: 3000~5000円
マストではないが、あると喜ばれるもののひとつです
8. コーヒーメーカー
価格帯: 2000~10000円
あるとよろこばれますが、掃除が大変なことから必ずしもマストというわけではありません。
9. 掃除機
価格帯: 5000~15000円
コードレスはコンパクトでいいが、充電して使わないといけないので、清掃に時間がかかる場合にはコードレスでないもののほうが好ましい
10. ガスコンロ
価格帯: 20000~30000円
料理をされるゲストもいるのでスペースがある場合は必須です。旅館業取得の場合はガスの使用が禁止されていることもあるのでIHタイプのコンロもおすすめです。
11. アイロン
価格帯: 1500~5000円
長期利用者やビジネス利用者には嬉しいアイテム
12. タコ足
価格帯: 100~1000円
家電が多くある場合は配置の関係で一つのコンセントに接続することがあるのでタコ足があると便利
13. ドライヤー
価格帯: 2500~10000円
女性のゲストにはマストアイテム
民泊の家具を揃えるのに必要な経費の相場
民泊の家具をそろえるために必要な経費の相場は、約40万円です。1LDKなど大きい部屋になれば50万以上は見積もった方が良いでしょう。
民泊に必要な家具は、ベッド・冷蔵庫・テレビなど住宅にあるものと同じものが必要となります。ホテルではないため、その部屋だけで数日生活することを想定して家具をそろえると、ゲストも快適に過ごせます。
中古の商品を手に入れたり、まとめ買いで割引できる店を探したりゲストが満足できる部屋作りをしましょう。家具の予算を抑えすぎても魅力的な部屋にならず、集客できないかもしれません。しかし、予算を大幅に上回ると赤字になるおそれもあります。そのため、収支シミュレーションをして、家具を購入することが大切です。
家具・家電を選ぶ上で気をつけること
ここまで必要な家具・家電をご紹介しましたが、購入の際に気をつけないといけない点もあります。特にインターネットで家具・家電を購入する場合には、送料・組立費用・手数料などが追加で発生する場合があるので注意が必要です。以下に重要な点を書いていきます。
1. サイズ
購入前に必ず物件採寸を行いましょう。実際に備品をいれてからサイズが大きい、小さいということはよくあるので、商品サイズを確認してから購入することが大事です。特に気をつけないといけないのは、ベッドのサイズです。部屋のサイズを測って、ベッドが何台はいるかによって収容人数も変わってきます。また、旅行者のゲストはスーツケースをもっているため部屋にある程度の余裕をもたせることもポイントです。カーテンサイズも事前に測って、消防法上防炎物品のものを選びましょう。
2. 色味
インテリアコーディネートをする上で色味は重要になってきます。また、インターネットでの購入の場合実際に届いたときに思っていたのと違うことがあるので注意しましょう。
色はリスティングに掲載する上で、印象づけにもなるのでこだわって選ぶべきところでもあります。色味に関しては難しいところでもあるので、インテリアコーディネートを代行してくれるサービスもあるのでそこにお任せするのもいいかもしれません。
3. 強度
安さゆえに壊れやすいものを選ぶとかえって費用がかさばることがあります。ある程度強度のある物を選びましょう。特に家具ではベッド、ダイニングチェア、家電では電気ケトル、ヘアドライヤーがこわれやすいものとなっているので安すぎるものは避けましょう。
費用を抑えて民泊の内装をおしゃれにする5つのコツ
民泊の家具の購入費は、収入を上回らないようにすることが大切ですが、おしゃれな部屋にするにはお金がかかると思っていませんか?実は、限られた費用のなかで内装をおしゃれにするコツがあります。そのコツを5つに分けて紹介します。
1.部屋のテーマを予め決めておく
部屋のテーマはあらかじめ決めておきましょう。ヨーロピアンテイストにしたり、日本家屋風にしたりと民泊のテイストは自由度が高いですよね。
部屋の中のテーマは先に決めておいて、そのあとに家具を購入するとまとまった部屋作りができます。また、部屋のテーマを決めて家具を購入すれば、無駄なものを買わなくて済むのでおすすめです。
部屋のテーマを統一するだけでおしゃれに見えるので「お金はあまりかけたくないけどおしゃれな部屋にしたい」というホストは、部屋のテーマを先に決めてしまいましょう。
2.家具の色味を揃える
内装をおしゃれにするには、家具の色味をそろえましょう。部屋の中に赤や白があるとごちゃごちゃして見えます。思い返してみてください。たとえば、モデルハウスなどの家具は色味が統一されていませんか。モデルハウスの中ってどこもおしゃれに見えますよね。その原理を取り入れましょう。
色味を統一するだけで部屋がおしゃれで魅力的に見えます。西洋風の部屋なら白や青、日本風の部屋ならオレンジや緑などでそろえてみてください。暖色系か寒色系かをそろえるとよりまとまって見えます。「おしゃれな家具とか分からない」と困っているホストの方は、まず家具の色味の統一から始めてみてはいかがでしょうか。
3.小物を使用して装飾する
お金をかけずにおしゃれな部屋にするには、小物を使用して部屋をアレンジしてみましょう。ソファーに置くクッションやカーテンなどにこだわるとおしゃれに見えます。
小物ならそこまで費用もかからないので、簡単におしゃれな部屋ができます。部屋の色は統一させたいので、大きな家具や壁紙の色はまとめたほうがよいですが、小物であれば遊び心を取り入れても問題ありません。柄物なども積極的に使っていきましょう。
壁に絵を飾ったり、花を生けたりしてもよいですね。部屋全体のイメージは変えずに、部分にこだわると写真で見たときも魅力的に見えます。
4.ベットカバーやクッションを工夫する
部屋のなかでベッドは大部分を占める家具です。そのため、ベッドカバーやクッションを工夫するだけでおしゃれな部屋を目指せます。ベッドカバーやクッションは部屋の雰囲気に合ったものにしましょう。ホテルや旅館のベッドといえば白であることが多いですが、民泊は自由なテイストに変えられることがメリットでもあります。
せっかくならベッドカバーも変えて、まとまりのある部屋にしてみませんか。ベッドカバーやクッションなら手軽に変えられるので、そこまで費用もかかりません。おしゃれな部屋にするためには、ベッドカバーやクッションを工夫することもポイントです。
5.グリーンを取り入れる
費用を抑えて内装をおしゃれにするために、グリーンを取り入れてみましょう。部屋にグリーンがあるだけで明るく感じられます。また、家具は白や茶色が多いので、アクセントでグリーンのものをいれるだけでおしゃれな部屋に大変身。全部同じ色の家具にするより、少しだけ違う色を入れたほうが引き締まって見えます。
グリーンは植物などでもいいですし、壁掛け時計をグリーンにしてもいいかもしれません。グリーンを1つ入れるだけでおしゃれに見えるので、誰でも挑戦できますね。おしゃれな部屋にはグリーンと覚えておきましょう。
さいごに
本記事では、民泊の効果的な運営のために必要となる家具・家電、またこれらを選ぶときの注意点についてご説明しました。家具・家電はリスティング掲載する上で重要な鍵となりますし、直接稼働率・収益に関わってくるところでもあるので、慎重に選びましょう。最近では家具設置代行サービスや、民泊ホスト向けに特化した家具・家電のレンタルサービスもあります。民泊ホスト初心者の方や選定が面倒な方はこういったサービスを使うのもいいかもしれません。
株式会社プレイズでは、豊富な民泊開発・管理ノウハウから、効果的な民泊運用実現のために日々ご支援させていただいています。民泊をこれから始めたい方で何かお困りのことがございましたら、気軽にお問い合わせください。