民泊のゴミは家庭ゴミとは異なる!? 概要と対策方法を解説します!

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民泊のゴミは家庭ゴミとは異なる!? 概要と対策方法を解説します!

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民泊におけるゴミの問題に悩まれている民泊ホストの方々は数多くいらっしゃるかと思います。よくあるトピックとして、民泊で発生するゴミは一般的な家庭ゴミではなく、事業ゴミに分別されます。そのため、これらの違いを理解した上で適切な対応を取らねば問題となります。

そこで、本記事では民泊におけるゴミの概要について、またゴミに関する問題についてご説明いたします。

民泊におけるゴミは事業系ゴミに分類される!!

まず大前提として、民泊施設から出るゴミは家庭系ゴミではなく、事業系のゴミということです。ゴミは、家庭系ゴミと事業系ゴミの2つに分けられます。また、事業系ゴミは「産業廃棄物」と「事業系一般廃棄物」に分類されます。家庭系ゴミは、「一般廃棄物」となります。(廃棄物処理法 第2条第1項) 

民泊業者からでるゴミは、事業系のゴミの中でも「事業系一般廃棄物」に該当します。

それと同時に事業者には排出事業者責任があります。排出事業者責任は、事業者が事業で発生した廃棄物を、自らの責任のもと適正に処理することを定めた責任のことを言います。

わかりやすい例としては、民泊営業許可を得て民泊運営をする中で、宿泊した外国人がゴミを捨てた場合に、そのゴミは民泊ホストが民泊事業によって生んだゴミと解釈されます。民泊は一般住居で行われることが多いため、ここは見落としやすいので気をつけましょう!!

許可番号について(運搬と廃棄)

産業廃棄に関しては、産業廃棄物の「運搬」と「処分」の2種類の許可番号が存在します。「運搬」は、産業廃棄物を運搬することであり、「処分」は産業廃棄物を実際に廃棄する許可のことをさします。

「産業廃棄物収集運搬業」の許可を得ることで、産業廃棄物の回収ができます。民泊事業の場合ですと、この許可があれば、事業系一般廃棄物を回収することが可能となります。しかし、これらのゴミを処分する場合には、「一般廃棄物処分業」の許可が必要となります。

一般的に、民泊の管理会社(住宅宿泊管理業者)がこの許可番号を取得していることは多くありません。一方で、民泊の清掃サービス事業者ですと、廃棄物収集運搬業の許可を持っているように見えて実際には取得していない場合が多いですので、事前に確認されることをお勧めします。

プレイズは一般廃棄物収集運搬業の許可を受けており(第1709025049号)、事業系一般廃棄物の収集運搬を行っています。処分については、提携している廃棄物処理業社へ依頼して廃棄しています。清掃後のゴミ回収は毎回の清掃で必須の業務です。民泊清掃会社をお探しのお客様から「ゴミも回収してもらえますか?」というお問い合わせをよく頂きます。他の代行業者の中には廃棄が有料のところもありますが弊社は清掃とセットであれば通常価格内で対応しております。

ゴミの処理方法と廃棄物処理業者の見つけ方

ゴミの処理に関しては、廃棄物処理法という法律で、事業者側が許可を受けた業者と契約して処理を委託するように定められています。環境クリーンセンター等に持ち込む方法もありますし、少量であれば各自治体が販売している事業系有料ゴミ処理券を購入して有料で回収してもらうという方法もあります。業者ごとに最低契約金額(下限)が決まっており事業規模に対してコストが合わない場合もあるかと思うので、事前にシミュレーションしておくことをオススメします。

自治体のWEBサイトに許可済みの廃棄物処理業者リストが公開されているので、そちらを参考にするのがよいでしょう。既にルートを持っている業者にお願いするのが妥当ですが、イチから探すのが面倒な場合は家の近くの事業ゴミを出している事業者から業者を教えてもらうのも手段の一つです。

例えば飲食店や学校なども事業ですからいずれかの業者に委託しているはずです。ルートから外れていても「すぐ近くなので寄って回収してくれませんか?」と一言お願いしてみることをオススメします。

民泊ゴミ問題のケース例と対応について

民泊のゴミを巡る問題は多く、近隣住民は予想以上に困っていることを認識する必要があります。以下では、民泊のゴミに関する具体例と各問題に対する具体的な対応策について説明します。

1. マンションのゴミ収集所にゴミを捨てる行為

マンションのゴミ収集所は、家庭系ゴミを対象として市区町村が回収していることになります。民泊で発生するゴミは、事業系ゴミであることを先述しました。民泊で発生するゴミをゴミ収集所に置いてはいけません。民泊ホストが責任を持って処分しましょう。

解決策

宿泊者がゴミを収集所に捨てないように、事前にゴミを捨ててはいけない旨をゲストに説明する必要があります。また、ハウス内に張り紙を張るなどして、仕組み化することが大切です。

2. マンションの共有部分にゴミを放置する

民泊ゲストにとっては、宿泊している物件がホテルや旅館では無く一般住居であると思い、ゴミを玄関の外に置いたりすることが起こり得ます。ゲストとしては、何気ない行為かもしれません。しかし場合によっては、不法投棄とみなされて、営業停止となる場合も起こり得ます。

解決策

部屋の外にゴミを出させないように、大きめなゴミストッカーを用意することで対応できます。大きくて、密閉できるゴミ箱であれば問題ないです。また、これでもゴミが収まりきらない場合には、張り紙やハウスルールの伝達などホストからの自発的なコミュニケーションが必要となります。

廃棄物処理は民泊事業の盲点です。適切なゴミの出し方の周知は徹底して実施しましょう。

まとめ

本記事では、民泊におけるゴミの概要について、またゴミに関する問題についてご説明しました。

以下の要点を守っていただければ、民泊のゴミに関しては対応できると思います。

・民泊で発生するゴミは事業ゴミである!!

・一般廃棄物収集運搬業許可の取得事業者にゴミの運搬を依頼する

・ゴミ収集所に民泊ゴミを捨ててはいけない

・マンションの共有部分にゴミを放置してはいけない

民泊は事業ですから排出されたゴミは全て事業系ゴミということになり、廃棄物処理業者に委託して回収してもらう必要があります。これらは廃物物処理法で事前に定められていることですが、弊社のお客様と会話する中でも完全にご理解いただいていない事業者様はいらっしゃいます。複雑なゴミの処分方法ですが、事前に理解した上で民泊運用することで、結果として効率的な運用が実現可能です。

プレイズは、民泊管理業者(住宅宿泊管理業者)でありながら清掃業務代行サービスも提供する数少ない管理業者となります。民泊の運営についてお困りの場合、またご不明点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。